温室で秋のおわりの空と月にむかう。朔から望まで。2008年の花

今年も十日夜の季節になった。
毎日毎晩ひとつづつ月へ向って花を生ける。
朔から望まで。
新月から満月まで。
なにかが満ちてくる。


◯新月へ2008/10

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朔、咲く、saku、裂く…
 球根のちょいと出た感じ
 依り代はいいかえると余り白、余白。
 依り代と余白の関係には息を呑む。
 朔はつひたち。
 月が立つ。


◯ふつか目の月へ

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ドングリの背比べ
 ドングリたちはお母さん月へ向ってセイレーツ!
 荒野で固い意思でもって、
 月の周期で。


◯みかづきへ

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ほととぎすももうおわり
 種をつけはじめたほととぎす
 こくんこくんとつきへのびている


◯よっかめのつきへ

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六本木ヒルズの
隣に四日月がひっかかっていた。
白くてきれいだった。

白くてやはらかいさざんかのはなを
手に乗せてはこんだ。このかんじ。。。
花びらが手に包まれているかんじ。

これがうつわ、だと思う。

十字架が出て来たのはなんでかな?

◯いつかめのつきへ

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椋の木の実って
 途中がない。青か緑。
 キジバトはあまりにも不器用に枝先の実をついばむ。
 尾根伝いにならべた椋の実。青、緑、青、緑、青、、、

 キジバトはここで、実をついばんでくれるだろうか。
 そして砂遊びをするだろう。
 
 この前見守ってくれた三羽にきてほしい。
 あの時はごめん。

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いつか目の夕暮れ温室


◯むいかめのつきへ
温室を守ってくれている
 二本の大樹
 椋と欅
 むくとけやき
 ひとえだずつもらって
 タテタ


◯なのかめのつきへ 上弦

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「さい」をつくる


◯ようかめのつきへ

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つきをひっかけてつかまえる


◯ここのかめのつきへ

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花はしるし
ここに落ちてくる


◯とおかんやのつきへ

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ハランは
 旗のように月代に呼びかけている


◯じゅういちにちめのつきへ

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八手のはな しろい花火
手を広げてる
落ちてくる月を 
もらさずつかまえるため


◯じゅうににちめのつきへ

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いのこづち
 はいのししのひざこぞう
 田んぼの神様も手を焼く
 ひざこぞう


◯じゅうさんやのつきへ

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ムラサキゴテン
 鎌の葉は
 むらさきのセラミック
 びっくりした柿の木は
 はやく背を伸ばす


◯じゅうよんやのつきへ

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つめたい雨の夜。
 しゅろはかさ。
 葉先よりしたたる雨で
 枯れ葉はゆっくり土へかえる

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◯じゅうごやのつきへ

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びわはやさしい
 枇杷の葉はロバの耳ににている。
 花も葉もつぼみも実も産毛がはえている。
 
 古い枇杷の木の下へいくと、濃密なやさしさに
 つつまれる

 無憂扇から生まれる風が吹いている。

◯いざよいのつきへ

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真鶴の月

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海にも陸にも月はかかる。

 月はどこまでも追ってくるってこと、おもいだした?


 

【追記】
花を活けている風景

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